illustratorの基本操作13 クリッピングマスクと複合パス
クリッピングマスクと複合パス
みなさんこんにちは、迅犬です:D
今回はクリッピングマスクと、クリッピングマスクとよくセットで使われる複合パスについてやっていきましょう。
クリッピングマスクとは?
クリッピングマスクとは、上のオブジェクトの形で下の画像を切り出す。と思っていただいて大丈夫です。厳密に言うと切り出すというよりは、上のオブジェクトの範囲内を下の画像の表示領域とするという具合です。
[ photoshopの場合 ]
※ただし、Photoshopの場合は、上の画像を下のオブジェクトの形で切り出します。
[ SAIの場合 ]
※SAIの場合は、下のレイヤーに描画されている領域上にのみ描画を適用させる。
SAIのクリッピングマスクを知っている人はおそらく最初混乱すると思います(笑)
①クリッピングマスク適用前の状態
②クリッピングマスク適用後の状態
このように、上のオブジェクトの形に、下の画像を切り出す。というようなことができます。
クリッピングマスクさせる方法
クリッピングマスクを適用させたいオブジェクトと下の画像を選択してから、Ctrl+7
メニューからは、オブジェクト→クリッピングマスク→クリッピングマスクの作成
クリッピングマスクを解除する方法
クリッピングマスク状態のオブジェクトを選択してから、Ctrl+Alt+7
メニューからは、オブジェクト→クリッピングマスク→クリッピングマスクの解除
※ただし、クリッピングマスクの解除をすると、オブジェクトの塗りがもとにもどらないので、やっぱやり直したいという場合は、Ctrl+zで作業状態を戻すといったやり方が安全です。
複合パスとは?
複合パスとは、複数のオブジェクトを一筆書扱いされたパスを持つ1つのオブジェクトとして扱うようにすることです。特徴として、複合パスが適用されたオブジェクトグループは、重なり合った塗りの部分が透明になるのと、グループ化されているので、個別にオブジェクトを操作したい場合はダイレクト選択ツールで操作します。
ただし、グループ化したように見えますが、グループ化とは違い、グループ化の解除(Ctrl+shift+g)は出来ません。
複合パス化させる方法
複合パス化させたいオブジェクトを選択した状態で、Ctrl+8
又は、メニューから、オブジェクト→複合パス→複合パスの作成
複合パスを解除する方法
Ctrl+Alt+8
又は、メニューから、オブジェクト→複合パス→複合パスの解除
複数のオブジェクトをクリッピングマスクさせたい時
複数のオブジェクトにクリッピングマスクを適用させたい場合、グループ化では出来ません。(重要)
ではどうやるのか?ここで登場するのが、複合パスです。
実際にやってみましょう。
複数のオブジェクトを複合パス化させて、クリッピングマスク
上の二段の白い角丸長方形12個は複合パス化(Ctrl+8)されたグループです。
下の二段の白い角丸長方形12個は普通に(Ctrl+g)でグループ化されたグループです。
この2つのグループにそれぞれ、下の背景画像とクリッピングマスクさせて、その違いを見ていきましょう。
まずは、下の二段と背景画像をクリッピングしてみました。
普通にグループ化されたオブジェクトのグループはクリッピングマスクさせても白く
なってしまい、失敗しています。
では、次に、複合パス化されたグループと背景画像をクリッピングマスクしてみましょう。どうでしょう。きちんと下の画像を上の複合パスのオブジェクトの形でクリッピングされていますね。
このように、複数のオブジェクトをクリッピングマスクを適用させたいときは、複数オブジェクトをグループ化ではなく、複合パス化させてあげないといけないということがわかると思います。細かい理由は正直わからないのですが、クリッピングマスクと複合パスは相性がイイとおぼえておいて損は無いはずです。
以上になります。ではまた次回:D